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●マイクロ波療法(極超短波)
マイクロ波は波長が短い電磁波のために光に似た性質を有し、治療は光線のように照
射用アンテナを着衣のまま患部に向けるだけでよく、皮膚をあまり加熱することなく、深 部の筋肉に温熱効果を与えることができる。
マイクロ波を人体に照射すると、一般に3〜5cmまでの皮膚・脂肪・筋肉層に吸収さ
れ、そのエネルギーは熱に変わる。その吸収性と熱作用は、水分含有量の高い組織の ほうに強く、皮膚や脂肪よりも筋肉における発熱が大きい。
マイクロ波照射による生理的効果のもう1つの面として、循環の改善がある。これは温
熱作用によって血管の拡張が起り、血流の増加、血行が促進され、そのため新陳代謝 が促進される。
<使用上の注意>
@照射部位に指輪、チェーン、バンドの止め金具、ラメ入りの洋服など導電物があると、
加熱または燃焼する恐れがあるので、必ず取り外す。
A組織中に金属性のもの(人工関節・ペースメーカーなど)が入っている場合は照射して
はならない。
B発汗は十分ふきとる。
C目には照射しないように注意する。
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