マイクロ波は波長が短い電磁波のために光に似た性質を
有しています。
治療は光線のように照射用アンテナを着衣のまま患部に当て、
皮膚をあまり加熱することなく深部の筋肉に温熱効果を与えることができます。
マイクロ波を人体に照射すると、一般に3~5cmまでの
皮膚・脂肪・筋肉層に吸収され、そのエネルギーは熱に変わります。
その吸収性と熱作用は、水分含有量の高い組織のほうに強く、
皮膚や脂肪よりも筋肉における発熱が大きいです。
マイクロ波照射による生理的効果のもう1つの面として、
循環の改善があります。
これは温熱作用によって血管の拡張が起こり、血流の増加、
血行が促進され、そのため新陳代謝が促進されます。
<使用上の注意>
※ぺースメーカー使用者,照射部に金属類がある場合は禁忌※
①照射部位に指輪、チェーン、バンドの止め金具、ラメ入りの洋服、湿布、カイロなど導電物があると加熱または燃焼する恐れがあるので必ず取り外してください。
②組織中に金属性のもの(人工関節・ペースメーカーなど)が
入っている場合は照射してはいけません。
③発汗は十分ふきとるようにしてください。
④目には照射しないように注意してください。